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#77 フカセ釣りでPEラインを活用するには

担当(以下担): 現時点で各社さんの新製品テストなどもいろいろと行われているのでしょうか?
平和(以下平): そうですね。タックルは日々進化してますからね。
担: 本当に、ここ数年のタックルの進化は凄いですよね。
平: そうなんです。今はこれがMAXっていうモノが世に出た瞬間に、次のモノがすでに始まっていたりしますから。デュエルでは、更に進化した良いハリスを作りたいですね。
担: プロトも幾つかテストしてもらっていますが、なんとか良いハリスが出来るように進めていけたら良いのですが。
平: やっぱり、(ハリスは)重きを置くべきアイテムですから。
担: 魚と一番近い場所でもありますからね。
平: そうそう。そして、普通に釣りをして一番切れる確率が高い場所でもありますからね。
担: やはり平和さんの中で、「こういうハリスを作りたい」っていう理想があったりするんでしょうか?
平: 理想はもちろんあります。ただ、それはなかなか形に出来ないんです。
今はまだ難しいけど……、やはり光ってほしくないっていうのがひとつありますね。太陽光でどうしても水中で光ってしまいますから。そして、それは必ず生き物たちにも見えているハズですから。
担: なるほどですね。極限まで水になじむハリスが出来れば、ですね……。
平: いろいろと幾つか試してみたいサンプルがあって、それを試しているところです。
さらに上のレベルまで行けるように試行錯誤しています。

シチュエーション次第で、大きな武器に

担: 最近の磯釣り雑誌などを拝見しますと、道糸で「PEライン」を使われているという方も増えてきているような気がします。従来はナイロンラインが基本だったと思いますが、これも進化といえば進化でしょうか?
平: まだ「フカセ釣り」っていうジャンルの中で難しいのは確かです。
ただ、状況が許せば、シチュエーションが合えば大きな武器になるのは確かですね。
担: というと、具体的にはどういった状況なのでしょうか?
平: この間、他のメーカーさんのテストで高知県の柏島に行ったんです。その時、沖に湧きグレがしっかり湧いていて、そこに産卵をひかえたお腹パンパンの40cmオーバーのチヌなども混じっていて。
ただ、風が13m近く吹いていたんです。そして、潮目が沖にあって届きませんでした。

平: その時、ラインは『TG ピースマスター® 磯 ビヨンド』の2号を使っていたのですが、どうしても湧きグレが釣りたくなってしまって(笑)。
自分は目がいいので、魚の魚体もしっかり見えていましたし、「わぁ、良い魚がたくさんいるそ!!」ってスイッチが入ったんですね。そこで、道糸をスプールごとPEラインに交換したんです。
そうすると、やはりシンプルに飛ぶんですよね。
担: ラインが細くなるからですね。
平: その時は0.6号に変更しました。それで、ウキ下を矢引きぐらいにして大きめのウキを付けて、強い横風の中で投げたら見事に届いたんですね。
担: へぇー、そんなに違いが出るんですね。
平: そして、湧きグレを3匹ぐらい釣ることが出来ました。いや、4、5匹だったかな。
マキエは遠くて届かないので、サシエだけしっかりつけてウキを飛ばして届かせればOKでした。
そういった状況の時は、やはりナイロンよりはシンプルに飛距離が出せるので「PEライン」を使うのはアリだなと思いました。「おぉー、届くやんっ!!」って感じで。
担: 万能ではないけど、状況に応じた使い方をすれば効果的な釣りが可能になるといった感じですね。
平: 今のところはそうですね。これが、ラインにもっと自重を付けることが出来て、直線性能を上げることが出来れば可能性はもっと広がると思います。
やはり一番の課題は比重と表面の凸凹が、良くも悪くも潮の影響を受け過ぎてしまうところです。
激流を流したり、沖へ遠投して流す様な釣りだったら、潮が引っ張ってくれるので使いやすいかもしれないですが、影響を受けたくないサラシとかに巻き込まれると修正が効かないぐらい引っ張られてしまいます。あとは軽過ぎて、落ち着きが悪いのも難点です。

平: でも、湧きグレに遠投したり、しっかりした本流を流して使う釣りでは威力を発揮するんです。
今のリールでナイロンだと3号で150mしか巻けないけど、0.8号や1.0号のPEラインなら200mから300m近く巻ける可能性もあるわけで、ということは、誰も流すことができない・飛ばすことが出来ない場所まで流せる可能性が出てくるということなんです。そういうところで使えるのはPEラインならではでしょう。
担: 状況に応じて仕掛けを変えるのと同じように、道糸を変える事も選択肢としてあると、釣りの幅が広がるって事ですね。
平: だから、磯釣りしかやらない方でも替えのスプールにPEラインを巻いたものも一個持っておくと良いと思うんです。「届きさえすれば」って状況は、結構ありますから。
担: わかりました。いろいろとありがとうございます!
平: こちらこそ、ありがとうございました。

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