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#92 レコードサイズのアオリイカを狙う 〜 『イカはエギをこう見ている!』笛木的考察

春の乗っ込みシーズン最盛期となり、レコードサイズのアオリイカを狙い各地で釣行を行いました。

まずはじめにご紹介させて頂きたいのが、小笠原父島での陸っぱりエギング。
十数年にわたり足を運んでいる小笠原で快挙といえる釣果をあげることができました。

こちらの様子はデュエル釣果情報や、『ソルティ』紙面にて掲載予定ですのでお楽しみに。

続いての釣行は、関東圏で大型が狙えると有名な八丈島。
黒潮の流路も釣行数日前から八丈島にあたるようになり水温も急上昇。
八丁島在住の釣友より、まだ大型のアオリイカはいないという情報ではあったものの、こちらも小笠原同様デイタイムにキャッチ成功。

こちらの様子はデュエルムービーにて近日配信予定ですのでお楽しみに。

また、このメールマガジン入稿を行ったあと、九州の離島へとレコードサイズのアオリイカを求め釣行に向かう予定です。頑張って狙ってきます。
この釣行の様子は来月のコラムで紹介できるといいな(汗) と思っております。
では、行ってまいります。

<今回のテーマ>
~イカの目線とは?『イカはエギをこう見ている!』笛木的考察~

アオリイカを釣るための情報を仕入れるため、東京大学で行われた学会(シンポジウム)に参加させていただいた事があります。もちろん「釣りを楽しむ」「釣果を上げる」というテーマではありません。ですが「頭足類に属するアオリイカは体の大きさに対し目の大きさが大きく、目から感知される情報を理解し、解析するためかなり知能が高い」そうであるなど、様々な知見を得ることができた。

その講義の中で、「ミラーテスト」によるアオリイカが鏡に映った自身を認識できるかどうかの実験などを踏まえ、自己認識能力が備わっている。また、群れで活動しているときの相関関係などもしっかりと認識しているということを紹介していた。
群れの中でアオリイカが定位している位置関係は、ある程度の役割があるためなのでは。ということで、秋の新子アオリイカの群れが確認できた場合の攻略法に活かすことができるかもしれない。とはいえこちらは今回とはテーマが異なるので、また改めてご紹介する。

次にアオリイカの視力について。アオリイカの視細胞は480数ナノメートルの波長(スペクトル)が一番見やすく、また視力は0.63くらい(?)ということらしい。ただし、同じ光がアオリイカのいる水深まで同じように照射されているわけではなく、時間や潮色などにもよって変化すると思う。

また、視軸は目の前下方を向いており、やや下向き方向の獲物のほうが距離感をつかみやすく捕まえやすいとのこと。ただしそれは、獲物をつかむ行動の場合においてで、獲物を探している最中はもっと広範囲に認識していると思われる。(実際、アオリイカよりやや高めのレンジでエギを操作したほうが、見つけてもらいやすいように私は考えている)

さて、イカはエギをどう認識しているのであろうか?
よくエギは魚に見えている、エビに見えていると確定的に話されているアングラーさんがいるが、私はアオリイカは、魚・エビなどと明確に認識しているのではなく、「食べられそうな捕食対象か否か」くらいにしか認識できていないのではと思っている。

ただ、研究結果で興味深いデータがあるので紹介させていただく。
試験的にアオリイカを水槽で飼っている際、いくつかの種類のエサを与えてみたらしい。
すると、魚を与えた場合は捕まえた直後に頭の後ろあたりを噛み切ることが多いのだが、エビをエサとして与えた場合は、エビの腰の付け根の上部分を噛み切ることが多いそうなのだ。

思えば実装でエギを用いた際、断トツでエギの真ん中より後方、腰の付け根にあたる部分をかじられていることが多い。ということは、イカはエギのことを、エビの様な食べられそうなもの、という認識は感じているのではないかと思う。

デュエルのエギはこうした試験データも参考にしながら、各カラーや柄を決定し、しっかりフィールドでテストした上で発売しています。これ以上の内容については餌木の開発設計上の極秘事項なのでお話できませんが、ぜひその実釣性能の高さを実感していただければと思います。

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