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#104 春エギングシーズン本番!! ~アカイカとシロイカの見分け方?~

入稿時現在、春のエギングシーズン本番!! ということで、レッドモンスターと呼ばれるアカイカ型アオリイカを狙い、屋久島へ2度に渡り釣行!
足元にはGTやカンパチ、巨大ダツなどがウヨウヨ(!?)している、地元アングラーが太鼓判を押す実績ポイントで朝~昼~夜、更に夜を徹してのストロングスタイルで実釣してまいりました。

また、別日には小笠原での釣行へ。例年よりも乗っ込みシーズンが遅れているようで苦戦したが、3.7kgを最大とする連続ヒットで「乗っ込みシーズン開始」のXデーに遭遇!!

さらに、ホームエリアである伊豆では、イシグロスタッフさんとの実釣会に参加。現場の空気を読まずに最多キャッチ!

これらの詳しい模様は、釣果情報や、デュエルムービーにて近日配信予定ですのでお楽しみに♪

今回のテーマ
~一般的なシロイカ系と、デカイカで知られるアカイカ系。
それぞれの特長の違いや見分け方、習性の違いを教えて下さい~

今月はいよいよ春のエギングシーズン最盛期のタイミング!
春のエギングは一年のうち、最も大型のアオリイカが狙えるシーズンということで、自己記録更新を目指し釣行されるアングラーも多いのでは!?

もちろん私も自己記録の5.3kgを超える特大アオリイカを狙い、小笠原・屋久島・八丈島・九州の離島など、様々な場所へ釣行を行った(行う予定)。
そこで今回のテーマについて解説させて頂きたいと思います。

アオリイカの種類

現在、日本国内のアオリイカをDNA的に分類すると「アカイカ型」「シロイカ型」「クアイカ型」の3種類がいるそうだ。(ちなみに今回のコラムでは、南方系の小型アオリイカであるクアイカは省かせていただきます。)

広く一般的にエギングのターゲットとなる「アオリイカ」は、いわゆる「シロイカ型」のアオリイカだ。胴にあるエンペラと呼ばれるヒレのような働きをする部分が、植物の芭蕉のような形で大きい。沿岸性のイカで春には海藻などに産卵し、水深の浅い岸よりまで回遊する。通常、最大で2~3kgほどに育ち、およそ本州以南のエリア、特に四国九州以南に多く生息する暖海性のイカだ。

対して、アカイカ形のアオリイカは、関東では小笠原・八丈島、そして和歌山以南の本州、九州、沖縄など、シロイカ型より南方に多く生息している。シロイカと比べ、胴の部分が細長く、エンペラの大きさが小さい。また、興奮した時の体色が更に赤っぽく、サイズも最大で4~5kg以上になるとのこと。更に、より水深が深い場所を生息域とする。水深100mほどのパヤオのロープに産卵している姿も確認されている。

デカイカ=アカイカという訳ではない?

2005年に伊豆でキャッチした自己記録のアオリイカ(4.55kg)の生まれを調べるため、研究機関に検体として送ったが、生後320日ほど(!?)とのことでした。 当時伺った話によると、アカイカ型とシロイカ型のアオリイカは、漏斗の形状と産み付けた卵塊の形態が違うとのことでした。ちなみにその時のアオリイカが「アカ」なのか「シロ」なのかの判定は行いませんでしたが、大きさから「おそらくアカイカだろう」と結論付けられました。

しかし、昨シーズン運良くキャッチできた小笠原最高記録である4.86kgのアオリイカを、イカ研究で有名な某大学に検体として送り、DNA鑑定を行っていただくと、それは「シロイカ」との結果でした。
他にも、アカイカ型の分布域とされている小笠原父島・八丈島でキャッチされたアオリイカを友人・知人の釣友たちに協力いただき、多数同大学に検体としてDNA鑑定していただいているが、いずれもシロイカ型とのことだった。

実は、昨秋担当して頂いた研究員の方がわざわざ訊ねてくださり、お話する機会があった。DNA検査によるアカイカの北限としては、デュエルスタッフでエヌテックマリン船長の中井さんが三重県の南伊勢町でキャッチしたアオリイカが今、現在最北での捕獲となっているとのこと。

研究員の博士によると、仮説にはなるが、小笠原や八丈島の検査結果を踏まえると5~6kgを超える特大のアオリイカは、アカイカ以外にも、大型化したシロイカの個体である可能性があるかもしれないとのことでした。

シロイカとアカイカの見分け方

ここで、今回のテーマへと戻るが、そういったケースがあるためサイズだけでは見分けはつかない。
細かい部分として「アカイカ型の方が身体に対して腕が太い」「アカイカ型の方がやや胴が細長い」「アカイカ型の方がエンペラが小さめでスマート」というくらいの違いしかなく、見た目だけで確実に見分けられるような違いはないとのこと。

ただし、習性として生息域がアカイカ型はシロイカ型よりも深いため、実釣時は水深が深い、回遊の可能性が高まる夜間、潮流が効く等の条件をみきわめる必要があると思う。
今回のテーマに関連した記事を、6/15発売の『ソルティ』誌面に詳しく記事が掲載予定ですのでお楽しみに♪

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