今回はじめにご紹介する実釣は、新製品『パタパタ®Q スロー』を使用した陸っぱりエギング。
あいにく台風なみの低気圧が接岸し、予定より少ない日程となってしまったが、強風とうねりをよけられるポイントを探しつつ、伊豆半島を縦走しながら実釣。水温も13℃台と、前回の伊豆釣行時よりも2℃以上も低い条件ではあるが、はりきって釣行した。こちらの実釣の様子は釣果情報にレポートを投稿する予定のほか、近日発売の『ソルティ』誌面にて掲載予定ですのでお楽しみに。

次は、常磐エリアでのパラソル級ジャンボヤリイカを狙った釣行。
関東圏では数少ない、デイタイムでメタルスッテゲームが楽しめるエリアである。
関東圏で初めてメタルスッテを使用し、『つり丸』誌で実釣取材をしたのは4年前。いつもお世話になっている鹿島港の幸栄丸さんより「浅場にも回遊がはじまった」との連絡をいただき、試釣に行ってきた。

ヤリイカの群れが固まって、回遊があればすでに水深40mほどのエリアでも型を見ているとのこと。
実釣取材時は水深60mほどのエリアでノーマルの仕掛けで、100杯ほどの釣果も出ており、例年より群れの回遊が期待できそう。（例年でも、5月一杯まで胴長50cmを優に超えるパラソル級のジャンボヤリイカをメタルスッテで狙うことができる。）

デュエルの『EZ-ベイトメタル™』や『鉛スッテ四ツ目』などは、やや重めな20号などのウエイトもラインナップされているため、手返しよく楽しめる。タックルは、メタルスッテが重く、釣れてくるイカのサイズも大きいため、パワークラスがM以上のエギングロットで実釣可能。皆さんもぜひ挑戦していただきたい。
こちらの釣行の様子も釣果情報にレポートを投稿する予定のほか、近日発売の『ソルティ』誌面にて掲載予定ですのでお楽しみに。

＜今回のテーマ＞
～『パタパタ®Q スロー』の笛木流使いこなし術～

そろそろ暖かい日も増え、春らしくなってきました。
自己記録更新を目指す熱心なエギンガーアングラーさんには待望のシーズンなのでは。
とはいえ、海水温の推移は気温よりもひと月遅れてやってくるため、まだまだ安定しておらず水温の低い条件も多い。一応、早生まれのアオリイカでは、産卵期を迎える個体も出てくる。しかし、陸っぱりでアプローチできるエリアまで回遊してくるアオリイカはまだ少ない。
また、産卵期を控え食い気はあるものの、水温が低く動きの鈍いアオリイカが多い。

そんな時に活躍するのが、先日発売となった『パタパタ®Q スロー』。
シャクリのアクション時に大きく跳ね上がるようなダートアクションを行わないため、5.5秒/mとスローな沈下スピードではあるが、アオリイカの回遊ルート上となる〔深場から続くブレイクライン上〕をしっかりと探ることができる。 実は水深が深いからとディープタイプのエギを使用すると、フォールスピードが早いため、水温の低い今の時期のアオリイカには追従しきれない場合がある。
なのでシーズン初期ほど、確実にヒットに持ち込むためにパタパタ®Q スローが活躍する。

パタパタ®Q スローは、ダートアクションをさせるシャクリのロッド操作で、エギがやや水面方向に跳ね上がった頂点～フォールに移行するまでの間（＝チャームポーズ）が、通常のパタパタ®Qと比べ〔0.46秒〕と長く、アオリイカにエギを抱かせやすくなっている。
これは、食いが立ちつつも動きの遅いシーズン初期のアオリイカには効果てきめん。

パタパタ®Q スローは、初心者でうまくシャクリ動作ができないという方でも、軽いシャクリだけでアオリイカが釣れるようにできている。さらに効果的に使うのであれば、シャクリからシャクリのテンポを長めに取り、その後やや強くラインテンションを張ってやることを意識すると、チャームポーズがより有効に働き釣果がアップするのでオススメ。

水温が低いシーズン初期は、夕マズメからナイトエギングのタイミングが狙い目。
特に関東圏など、水温上昇・シーズンインが遅いエリアでは効果的。

また、フォールの姿勢が約35度と水平に近い形となっているため、ウィードの多い根がかりしやすいエリアでも使って頂きやすいと思う。パタパタフィンワイドの強い波動で大型のアオリイカも誘えるので、ぜひ試していただければと思います。