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#77 下地テープに注目した笛木流シチュエーション別カラー使い分け

大阪フィッシングショーが終了した翌日から、今シーズン大型のアカイカの釣果が出ている南紀串本周辺にデュエルムービーの撮影に行ってきました。

ちょうど真冬年始あたりから沖縄や奄美大島など南のエリアで産卵期を迎える「アカイカ」といわれる大型のアオリイカが黒潮の流路に乗り、本州沿岸域にも接岸。岸寄りの水温が黒潮から波及した暖かい水により上昇すると、沖縄などで釣れるアカイカと呼ばれるアオリイカが本州側でも狙うことができる。
ちょうど、年始頃から潮の岬周辺や高知、室戸岬周辺エリアなど、水温の高いエリアでかなり再現性は低いが釣果があがっていたため、私もトライしてみた。

黒潮の流路が岸寄りに接岸し、ティップランなどでも水深60mほどのエリアで釣果が出ているような水深の深いエリアにいるアオリイカにショアからアプローチできるのは、限られたタイミングである場合が多い。
厳寒期のため、実釣ではポイントセレクトもとても重要で、黒潮流路の海況速報と気象ブイの水温データ、当日の風向きや波高などを考え、ポイントを選択。

初日は朝、撮影班を空港にピックアップに行き、串本に到着したのが、午後3時。
ホテルにチェックインしたのち早速実釣を開始。
ショアからアカイカ型のアオリイカを狙う場合は、より餌を求めて浅いエリアに回遊するマズメから夜間の確率が高いため、まずは夕マズメ前に沖の深場を回遊しているアオリイカが回遊してきやすい水温の高いエリアを探し、ポイントを下見。当日の風と波の向きなどから周参見周辺の地磯で実釣することに決定。

初日はちょうど夕マズメのタイミングに満潮を迎えるため、明るいうちからポイントに入り、潮位が完全に下げ止まり、上げ潮が効く真夜中まで、極寒の中実釣を続行しました。

そろそろ春のデカイカシーズンを迎える。
近日発売となる新製品餌木で、はりきって実釣してきますので、次号もお楽しみに。

下地テープはいろいろな条件により使い分けることが理想

餌木のカラーセレクトと合わせて重要になるのが下地テープ。

現在デュエル・ヨーヅリの餌木には下地カラーとして、定番の赤、金、マーブル、シルバー、新しいところではグリーン ブラウン、ブラック、パープルなどがあります。そのほかにゴールドやシルバーのホログラムにもタイプがあり、種類だけでも、多彩にラインナップされています。
また、下地テープといってもスケルトンタイプのボディに上、又は下半分、サイドテープ、ゼブラ柄やエビの甲羅もようにスタンプされたものなどあり、スケルトン部分のボディのタイプにもグロー、ブルーグロー、ケイムラ、ケイピンク、完全にクリアなタイプの中にカラーラトルが内蔵されているものなど、現在発売されている各メーカーの餌木に比べて、多彩なバリエーションがあります。

今回は、それらの中から比較的メジャーな下地カラーについてのみ解説させて頂きます。

例:パタパタQ RP

まずは赤テープ。そもそも下地テープはフラッシングを主体とした餌木の動きに合わせて光を反射する明滅がイカにアピールします。しかし、赤テープの場合は水中を透過しにくい赤い波長の光線を反射するため、水深の深い場所やマズメから夜などの水中の光線量が少ない場合の様な、赤い光が少ない状況でシルエットとしてイカに認識されます。
シルエットがはっきり出るために、ナイトタイムや大型狙いの場合などに効果が高くなります。

例:パタパタQ PUPU

続いては、パープルテープ。紫のテープは紫外線領域に近い水中を透過しやすい紫色の光線を反射して紫色にフラッシングします。最近になって、多く見られるようになったテープです。一番初めに注目されたのは、日中、いわゆる厳寒期のシーズンオフにオフショアからおこなわれるティップランエギングで多く使用され、釣果が出たことに由来します。

水深の深いディープエリアでは、紫外線や紫色に近い光線が透過しやすく餌木の動きに合わせ、紫色に水中で光り明滅でアピールします。赤テープと同様、最近ナイトエギングなどでも実績が高い下地カラーですが、実はまずめ時や月明かりの夜など、光線量自体は少なくても紫外線が多少ある条件などで、人間の目には見えなくても紫外線領域の光線を認識できるアオリイカにはフラッシングの明滅でアピールしています。

赤はシルエット(影)、紫はフラッシングで同様のナイトエギングなどで多用されますが、実はアピールの仕方としては真逆の効果があります。

例:パタパタQ DMM/GP/SRA

下地テープはいろいろな条件により使い分けることが理想です。
ゼブラ柄やサイドテープなどのスケルトン部分とのマッチングもあり、多様な効果がありますが、他に代表的な金テープなどは、日中、濁り潮、アジなどのベイトが多い場合。シルバーテープは、日中、澄み潮、いわしなどのベイトが多い場合。マーブルテープは、曇天や荒天でアジやイワシなど問わずベイトが多い条件など。

下地テープのカラーは他にもありますが、デュエル・ヨーヅリの餌木にはその下地の上に被せてある布地の目の大小やオーロラクロスといわれる光沢のある布、布自体に柄の入っている布地などとの相性もあり、ひと口で説明するにはスペースが足りません。
今後機会をみて、新製品のひとつずつのカラーについても解説させていただきたいと思います。

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