担当者(以下担) なかなか連絡が取れずにすみませんでした。
松岡(以下松) いえいえこちらこそ。
担 よろしくお願いします。では早速ですが、最近はどうですか?
松 そうですねぇ、やっぱり年度末に向けてなんだかんだでバタバタしてます(笑)。
担 釣りにはいかれてないんですね?
松 そうですね。トレーニングはしてましたけど(笑)。
担 トレーニングにも繋がりますが、テーマはキャストです。
松 ルアーのキャストって、みなさんなんとな~く、いつのまにか投げられるようになってるじゃないですか。ゴルフや野球のスイングにも似てるんですよね。体の使い方とか。あれもなんとなく子供のころとか振ってましたよね?
担 ハイ、知らないうちに(笑)。
松 でも、正しいスイングや基本動作って意識しないとできないですよね。
担 コーチじゃないですけど、きちんと教えてくれる人がいないと正しく覚えるのは難しいでしょうね。
松 最大のコツは真似ることです。
担 なるほど(笑)。
松 自分もどれくらいかなぁ。10年以上前にシーバス釣りかなんかで投げてても、漠然と投げてるわけですよ。ただ思いっきりブン回したりして。でもそれってムラがあるんですよ。
どう投げるかってことなんですが、おそらく100投を同じように投げられるか。コントロールも大事ですが、例えば50mを100回同じように投げ切れること。80mを1投できても、あとが30mとかってバラついていたらダメなんです。
担 安定ですね。
松 それには常に同じ体の使い方ができないとダメなんですよね。料理の調味料と同じです(笑)。
担 いちいち計らなくても同じみたいな(笑)。
松 配分が大事ですね。6時間なら6時間同じペースで投げ続けられないと。
省エネで投げるために体をどう使うか。腕だけではダメなんです。
担 腕投げはダメだって言いますよね。
松 ロッドの力も使わないとダメですね。
自分の持っているロッドの反発力をきちんと理解してフォームを組み立てる必要があります。
担 なかなか難しそうですが。
松 そうすると、腕だけで投げたときとは大きく違って、それこそ1/10くらいの力で同じキャストができるようになります。フォームが定まるとキャストも安定します。
でも癖ってなかなか抜けないので、まずは意識することが大事です。
正しいフォームで投げないと単純に疲れますね。昔がそうでしたけど、たいして釣れないのに疲れると。
担 どこが疲れるんですか?
松 まずはラインをひっかける指です。その次が握力。それでヒジ。
肩まできてたら必ず腰にきます(笑)。そうなったらもう慢性腰痛ですね。体が使えてないからですね。
担 では、どうすればいいでしょうか?
松 コツとしては体重移動を覚えることですね。
ほとんどの方が斜に構えていると思います。
右投げだったら左足を前にして右足が後ろですね。この時点で、ほぼ腰の回転は活かされません。
このまま投げると前後だけの体重移動になって腰が効かない。つまり腕だけで投げることになります。
なので、肩幅くらいで平行にそろえて構えます。
担 前後させないと。
松 正面に向かって投げる感じですね。
そこから投げるために体重を右にかけると自然と腰が回転します。
担 確かにそうですね。
松 腕を後ろにもっていかなくてもバックスイングができるようになります。
それで左に体重移動をして投げる。ここから始めることですね。
それができるようになってから斜に構えると腰が効いて腕投げじゃなくなります。
腰が横回転、ロッドが縦回転のギアになります。
担 確かに噛み合いそうです(笑)。
松 これができると左右への投げ分けができるようになります。体重移動のコツがわかるんですね。
担 文字でもイメージしやすいです(笑)。
ちなみに松岡さんは誰かのキャストを真似たとかってあるんですか?
松 釣りではいませんが、野球とかゴルフとかを見て……そうですね、当時は巨人の松井(秀喜)選手がすごかったんですよ。ヘッドスピードが尋常じゃないくらいに速くて、それを見てやっぱりスイングのスピードって大事だなと思って、それからいろいろと勉強しましたね。
担 松岡さんのキャストの基礎は松井選手だったと。なかなか意外なことが判明しましたね(笑)。
ありがとうございました。
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