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#60 釣行というよりはテストです

担当者(以下、担): いつもお忙しいところすみません。
松岡(以下、松): 大丈夫ですよ。昨日の夜も釣りしてましたけど(笑)。
担: さすがですね(笑)。

担: 最近は雨が多いですが、海の釣りではどんな影響がありますか?
松: 基本的に水潮はあんまりよくないですね。でもシーバスは逆に増水がプラスに働くこともあります。カンパチなんかはちょっと濁った方がよかったりもしますし。でもシイラはダメですね。

担: 魚種によっても違うんですね。
松: 雨が降ると上の層の水質が濁るんで、視認性が悪くなった方がよくなる魚もいます。それをうまく理解すると、いい釣りができるかもしれませんね。でも、最近の大雨は尋常じゃないですよね。ウエーディングなんかは逃げ場もないし、積乱雲ができると一気にしけるので、くれぐれも気をつけてください。

悪条件だからこそ見えるもの

担: 昨日も釣りだったということですが。
松: 釣行というよりはテストですね。
毎回テストのときって釣果は考えないんですね。それで、あえて水の流れていないところだったり、向かい風だったりする場所でやるんです。釣ろうとは思っていないんで(笑)。

担: あらゆる状況で試されていると。
松: でも悪条件だからこそ、本質っていうのかな、そういうのは見えてくることも多いですよ。
釣りって条件に合わせていかないとダメじゃないですか。得意な釣りにハメて釣っていくとか。でもあえてハメないんです(笑)。

担: わざとハズすんですね。
松: 流れてるところだと流れが手助けしてくれちゃうんですよ。
本当のルアーの能力が見えなくなる。シーバスのルアーなんかは特に低速で水をつかめるかとか、逆に高速で飛び出さないかどうかは、すごい流れのなかで試したりしますね。それで興味深い結果がでることが多いですね。

担: それで釣らなくても満足しちゃうんですね(笑)。
松: そうです(笑)。いろんなことを見ておかないと新しいアイデアも浮かばないんですよね。
それと、数値ではなく実際の感覚で覚えないと、詰めの甘い物ができたりもします。プロトだとすごくいいのに実際の製品はダメだったというのも、最終プロトと製品版とでは素材が違ったりとかもあるので、それも含めて予測しつつ動かさないとダメなんです。

僕はユーザーの代表ですから

担: ほかに気を付けてることってあるんですか?
松: シーバスルアーなんかの場合は、巻くだけで釣れるのかってことですね。
うまい人ってテクニックで釣ることもできるんですけど、そうじゃない方やビギナーの方はなかなかそれはできないじゃないですか。だから確実に食ってきてくれる物作りをしないと。

担: 頭が下がります。
松: でも、昔からよく言ってますが、僕はユーザーの代表ですから。
担: なるほど。だから余計にテストにも力が入りますよね。
松: そうなんですよ。釣れないルアーで釣るのがどれだけ大変か!ってことですね(笑)。
担: よくわかります(笑)。ありがとうございました。

9月に入り秋ということで食欲の秋。釣りにも秋の荒食いという言葉もありますが、
はたしてこれはホントでしょうか? もしかしたら迷信?
そう考える理由や経験談などがあったら教えて下さい。

これはありますね。秋というよりも日本独特の四季があって、
水温の変化による産卵活動がサイクルのベースになってるわけですから。

秋になるから食べるんじゃなくて、
水温が下がることによってベイトフィッシュが一カ所にたまる要素が強くなる。
そこにフィッシュイーターが集まって、そのタイミングでエサを食べて産卵に入ろうという
一連の流れが決まっていて、その基準が水温。
その水温になるのが、四季でいえば秋だということです。
シーバスなら水温23度が目安。ちょうどこの号が配信されるころですかね。

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