ウェブマガジンをご覧のみなさんこんにちは!
久し振りの登場。ニッチ部屋の管理人、開発・西島です。
今回のテーマは名作と呼ばれたアイルマグネットについて。
初代から三代目まで存在するアイルマグネットの歴史を振り返ってみたいと思います。
アイルマグネットが生まれたのは1996年。今から20年も前になります。
当時としては画期的なマグネット重心移動の機構を搭載。
飛びと泳ぎの両立を目指し開発されたルアーです。
最初のラインナップは『アイルマグネット 105F』と『アイルマグネット 125F』。
シーバスはもちろんヒラスズキや青物まで視野に入れた、ワイヤースルー仕様のタフミノー。
その後サイズダウンした『アイルマグネット 70F/S』や『アイルマグネット 90F/S』、表層をターゲットとした『アイルマグネット SB 105F』『アイルマグネット SB 125F』、リップレスミノーの『アイルマグネット DB 105F』『アイルマグネット DB 125F』、バイブレーションの『アイルマグネット VR 70S』と幅広いラインナップが構成されていきます。
ちなみに『アイルマグネット SB』の『SB』はサーフェスベイトの略で、『アイルマグネット DB』の『DB』はダートベイトの略です。『VR』は大方の予想通り?バイブレーションの略です。
この初代アイルマグネットは、アメリカのフィッシングショー【I-CAST SHOW】での受賞経験もあります。
2000年にはスリムタイプとなる『アイルマグネット ダイエット』シリーズをリリース。
2002年にはレギュラーラインナップのSBやDBにも90mmの小型モデルが追加されます。
デビューから12年後の2008年にアイルマグネット・ネオとしてリニューアル。
従来品から変わったところはマグネット重心移動のシステム。
フックもオーナー社のSTシリーズを標準装備し、カラーリングも一新。
ダイエットや一部のアイルマグネットはネオのラインナップから外れ、のちのハードコアシリーズへと思想が受け継がれます。
・アイル® マグネット3G ミノー
・アイル® マグネット3G リップレス
3Gとはサードジェネレーション。デビューは2012年。
更なる飛距離アップを目指し内部パーツをリファイン。
トライ&エラーを繰り返し、何度も飛距離測定に行ったモデルです。
その後追加モデルとして145mmの大型のミノーもラインナップ。
余談ですがこの3Gのシリーズに入り損ねたボツ企画もあります。
それがこちら。
フィールドテストでは素晴らしい釣果を叩き出していたのですが・・・
上記の三世代のアイルのほかに海外モデルも存在します。
名前は『マグミノー』『マグダーター』『マグポッパー』
主にアメリカで販売されている製品。
内部の仕様や針、カラーなどが国内のアイルとは少し違います。
海外での実績も抜群!
各国に多くの愛用者がいます。
2004年は『アイル カスタムモデル』というのもありました。
『アイルマグネット ダイエット 70F』と『アイルマグネット ダイエット 90F』はスローフローティングチューンし、ジャーキントゥイッチ仕様に。
『アイルマグネット ダイエット 120F』と『アイルマグネット DB ダイエット 120F』はより浮力を高めハイフロート仕様に。針の仕様もオリジナルモデルとは違います。
このカスタムモデルを知っている人はかなりのマニアですね。
ショアキャスティングからオフショアのジギングまで、幅広く使えるメタルジグもシリーズにラインナップ。裏表で違う顔を持つ『アイルメタル』、センターバランスのロングジグ『アイルメタル TB』、ジャーキングで多彩なアクションが演出できる『アイルメタル CS』など。
ちなみに『アイルメタル TB』の『TB』はテクニカルバランスの略。
もう1つの『CS』はカーブスライダーの略です。
その後アイルメタルからアイルフラッシュへとリニューアルされ、タチ魚SP等の派生モデルもラインナップされていきます。
ライトゲーム用にこんなアイルもありました。
『ソルティアイル』というシリーズで70mm、90mmのシャローランナー、そして70mmディープランナーがラインナップ。これらは全てシンキングのモデルでした。
アイルマグネットが生まれる前、実はトラウト用のシリーズとしてアイルは既にデビューしていました。
それがこちら。
ネイティブから管釣り用まで幅広くラインナップされていました。
現在海外で販売されているマグシリーズに待望のニューモデルが追加されます。
その名は『マグダーター 165F』
いわゆる『アイルマグネット DB』系の最大サイズルアー。
スペックは全長165mm、重量56g、フローティングタイプ。
内部ユニットは最新技術となる新型のマグネット重心移動を搭載。
もちろんワイヤースルー仕様で、フックサイズは2/0のストロングスタイルです。
海外でのメインターゲットはストライパーやスヌークなど。
プロトモデルの段階から爆発的な釣果を叩き出し、これでもかというくらい私の元に写真が届いています。
国内でのテストでもシーバス、ヒラスズキ、青物など、たくさんの魚種に効果アリな事が実証済み。
使う場所やタックルを選ぶ汎用性が全くないルアーですが、集魚力の高さは凄い!
わらわら魚が寄ってきます。
ぜひ『マグダーター 165F』の破壊力を体験して頂きたいと思ってる次第であります。
まだ国内販売の予定はありませんが・・・
ユーザー様の「欲しい!」という声、お待ちしています!