ウェブマガジンをご覧のみなさんこんにちは!
ニッチ部屋の管理人、開発・西島です。
前回の新型『フィンテールバイブ』に続き、新生ハードコアネタでもう一発。
5番目のモデルとなる『ハードコア ヘビーミノー』をご紹介したいと思います。
『ハードコア ヘビーミノー』は元々ハードコアシリーズにラインナップされていた『ヘビーシンキングミノー』をベースにさらに遠投性能を高め、サーフのフラットフィッシュ、また堤防や磯・ボートからの小型~中型青物、サゴシ狙いに照準を合わせブラッシュアップした重量級のぶっ飛びミノーです。
進化した点は5つあります。
内蔵ウェイトの重量・位置を見直し、最適な飛行姿勢が得られるポジションを導き出しました。
70mm: MAX60メートル (旧ヘビーシンキングミノー 55メートル)
90mm: MAX75メートル (旧ヘビーシンキングミノー 70メートル)
110mm: MAX80メートル (旧ヘビーシンキングミノー 80メートル)
ただ最大飛距離が伸びただけでなく、キャスト毎のムラが無く安定して飛ばせるのもポイントの一つです。※110mmは従来と同じ飛距離ですが、飛行姿勢がより安定したため平均飛距離は格段に上がっています。
遠投性能を上げるために当然重量を重たくするのですが、ただ重たくするだけではまったく泳がないルアーになってしまいます。リップの形状やアイポジションを見直し再設計することでただ「飛ぶ」だけではなく、しっかり「泳ぐ」性能を手に入れました。
ちなみに当初は下記画像のような立ち気味のリップで進めていましたが、青物を狙う際の高速リトリーブに対応出来なかった為ボツとなりました。
ABS樹脂の肉厚再設計でボディの強度アップを実現。
使用する8カンも高強度タイプに変更し、青物への対応能力を上げています。
ボディだけでなくフック、リングも強度アップ。大きい魚が掛かっても安心。
70mm: #8フックから#6フックへ変更
90mm: #6フックから#4フックへ変更。リングも#3から#4にサイズアップ。
110mm: #6のまま変更無し。
※110mmはフッキング重視で3フックシステムを採用。フックサイズを上げると前後で絡み遊泳不良を起こす為、ノントラブルの#6フックを装着しております。
トリプルミラーフィニッシュからホログラムの反射を最大限に生かせるプレーンな形状へ変更。ホログラムフィルム&塗料の密着も良くなり塗装強度も上がっています。
フィールドまたはベイトサイズによって使い分けが出来る、70mm(16g)と90mm(29g)と110mm(37g)の3サイズをラインナップ。
70mmはシーバスや小型青物、サゴシを狙うのに最適。トゥイッチングなど小技にも素早く反応。エギングタックルでもフルキャストが可能です。
90mmはヘビーミノーの基準となるサイズ。サーフのフラットフィッシュや磯や堤防の小型~中型青物、サゴシを狙う場合はこのサイズが一番です。
110mmは足場が高い堤防や磯、ドン深のサーフ、ディープレンジを探るのに最適。3フック搭載で食い気は無いのにじゃれつく魚さえもフッキングに持ち込みます。
サイズ | 重量 | タイプ | フック | リング | 最大飛距離 | 潜行深度 | 沈下速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110mm | 37g | シンキング | #6 | #3 | 80m | 120m〜300m | 71cm/秒 |
90mm | 29g | シンキング | #4 | #4 | 75m | 120m〜250m | 60cm/秒 |
70mm | 16g | シンキング | #6 | #3 | 60m | 80m〜200m | 49cm/秒 |
カラーはハードコアシリーズ共通の全10色展開。
ハイアピール外洋スペシャル
外洋で圧倒的な強さを誇るブルー×ピンクに変幻自在なキャンディーカラーを融合。
ナチュラルベイトのイワシ系ではアピールが足りないときに投入すると効果的。
磯やサーフの回遊待ちにもお勧めです。
変幻自在の万能カラー
シルバーベースの反射系に、ピンクやイエローの膨張系をバランスよくミックス。
あらゆる要素に変幻自在なキャンディーカラーは、どのようなシチュエーションにも対応。
水色不問、全ての時間帯で使える万能カラーです。
濁り、港湾のパイロットカラー
曇天時、降雨後のやや濁りが入った時など、光が届きにくい状況下でのトップバッターカラー。
乱反射する光の明滅が広範囲にアピール。
都市部のエリアやディープレンジ攻略にも欠かせない一品です。
朝夕のマズメ、サーフエリアはこれで決まり
朝夕のマズメ時など赤い太陽光が差し込む状況下で力を発揮。
砂が舞い上がるサーフやディープレンジでもしっかりアピール。
またナイトゲームにおける常夜灯周りでも効果絶大です。
説明不要の王道カラー
カラーローテーションの軸になる、ブルー系ナチュラルベイトカラー。
拡散型のホログラムシートで広範囲の魚に存在感をアピール。
デイゲームはもちろん、月夜や常夜灯周りのナイトゲームでも効果絶大。
マッチザベイトのリアルカラー
河口から沿岸域まで、生息範囲が広いコノシロをイミテート。
シーバスのベイトフィッシュとしては常に上位にランクイン。
コノシロだけに限らず、ボラがベイトの時にもお勧めです。
ランガン時のパイロットカラー
クリアウォーターのリアクション狙いに高い実績を持つカラー。
デイゲームのランガン等、スピーディーな釣りに向いています。
磯、サーフ、オフショアでの使用も効果的。
ナイトゲームの超定番
イワシ系のナチュラルベイトカラーと人気を二分するナイトゲームの超定番カラー。
日中でも光量や透明度が低い場合にとても有効的。
水中波動は大きく、シーバスへ見せるシルエットは小さく見せる事が可能です。
明滅効果を極めたデイゲームスペシャル
強力反射のメッキ系側面とブラックバックの組み合わせで、明滅効果を最大限に高めたハイフラッシングカラー。頭部には視認性抜群のチャートを配色。
遊泳レンジの把握やトレースコースの確認も簡単に行えます。
闇夜と濁り時のテッパンカラー
闇夜のナイトゲームや濁り時はこのカラーの右に出るものはない。
視認性の高さは全カラー中No.1!
膨張色ゆえにアピール力も最大級。
ランカーサイズの実績もトップクラス。
遠浅ではなく比較的水深があるサーフエリアで風が強い日、波が高い日、狙いのポイントまで遠い時がヘビーミノーの出番。
ルアー着水後はカウントダウンで任意のレンジまで沈め、押し寄せる波に負けないスピードでリールを巻きます。ルアーがアクションするときに発する「ブルブル」感が手元に伝わればしっかり泳いでいるのでOKです。しっかり底を切るのが大事な要素なので「ガクン、ガクン」とボトムを叩く感触が伝わるようであれば、カウントダウンの秒数を減らしたり、リトリーブスピードを上げるなどしてレンジのコントロールをしましょう。ロッドの位置も立て気味にし、ライン入射角にも気を配ることが出来れば尚良いです。
朝夕のマヅメ時など、ヒラメが積極的にベイトを追い回す時間帯のトップバッターとしての使用が効果的です。
堤防、磯、ボートなどあらゆるフィールドで使用可能。足場が高いエリアでもしっかり足元まで引くことが出来ます。
狙うレンジの基本は表層。ルアー着水後は表層をファストリトリーブで巻き、強波動・高フラッシングで広範囲の魚にアピールします。活性が高い魚がいれば高確率で食ってきます。もしチェイスがあっても食わせきれなかった場合は、リーリング中に一瞬の間を入れてみたり、さらにスピードを上げるなどして変化をつけます。表層で当たらなければ着水後のカウントダウンで徐々にレンジを下げ中層を探っていきます。
そしてナブラ発生時もヘビーミノーが大活躍。メタルジグではすぐに沈んでナブラの下に入ってしまうときでも、ヘビーミノーであればベイトを掻き分けながらルアーの存在をアピールするので、一気にバイトへ持ち込めます。
サーフ、堤防、磯、ボートなど、ヘビーミノーの出番は意外と多く、BOXの中に忍ばせておくだけで釣りの幅が一気に広がります。
ヘビーミノーのラトルモデル。
数年前からテストしているのですが、未だその効果が検証できていません。
正直なところテスト時にどちらも同じように釣れたり釣れなかったりするのでその差が分からず・・・
今回正規の金型にもラトルルームを設けて再テストをしたのですが、このような結果から採用は見送りとなりました。
そして実はヘビーミノーの重心移動モデルも存在していたのですが、こちらも合格点までは届かず開発を一時保留。
ということで、ノンラトルで固定ウェイト仕様のヘビーミノーのみリリースとなりました。
ハードコア ヘビーミノーは、 サーフのフラットフィッシュ、堤防や磯・ボートからの青物やサゴシに狙いを定め、低速から高速まで幅広いリトリーブスピードに対応させた『超ぶっ飛び級のヘビーシンキングミノー』です。
もっと使いやすく。
もっと釣れる。
釣るための「もっと」を追求した新生ハードコア。
現在もニューモデルを鋭意開発中。
この後もまだまだ続きます!