ウェブマガジンをご覧のみなさんこんにちは!
ニッチ部屋の管理人、開発・西島です。
今回はルアーの話ではなくラインの話をしてみたいと思います。
ラインには主にナイロン、フロロ、PE(ポリエチレン)の3種類があります。
この中でもソルトルアーで使用する頻度が圧倒的に多いのがPEライン。
ほぼ全ての対象魚で使われているのではないでしょうか。
一括りにPEラインと言っても、色んな特徴を持った製品が数多く発売されています。
そしてDUELにも大きく分けて以下の4種類のPEラインが存在します。
左から、
■ BIG PE
■ スーパーXワイヤー
■ ハードコア X4 & X8
■ Armored F
それぞれ違った特徴を持った4つのPEライン。
これらのラインをどのように使い分けているか解説したいと思います。
極細のポリエチレン原糸を複数本編んだり撚ったりして作られたラインです。
原糸の本数は4本か8本がほとんどで、ナイロンライン等に比べると圧倒的な直線強度を持っているのが特徴です。つまり同じ強度で比較した場合、より細いラインを使う事が出来る為、飛距離アップや潮切りの向上に繋がります。
またもう一つの大きな特徴は伸びの少なさ。伸びが少ないと魚のアタリがダイレクトに伝わる為、ゲーム性の高い釣りを楽しむことが出来ます。
一方、デメリットもあります。
結束強度、根ズレ、風に弱いところです。
ただこのデメリットも摩擦系ノットでの結節や、耐摩耗性に優れたリーダーを使用する事で対処可能です。風に対しての弱さも、逆に風を味方にしたアプローチをすることが可能な為、使いどころによってはプラスに好転させることが出来ます。
では4種類のPEライン、それぞれどんな特長があるのか見てみましょう。
一番スタンダードともいえるPEライン。
ハードコア X4が4本編み、ハードコア X8が8本編みのPEラインです。
X4は繊維を4本使用し編み込んでいる為、X8の同一号数と比較した場合、繊維一本一本の大きさは太くなります。その為コシとハリが生まれ、初心者でも扱いやすいラインになっています。根ズレに対してもX8より強くなります。
トップウォーターやミノーを多用するゲームにベストマッチです。
対するX8は繊維を8本使用し編み込んでいます。X4と比べると繊維一本一本は細くなる為、PEライン表面の凹凸が無くなり、ソフトでしなやかなラインとなります。
エギングやワインド、ジギングなどの様にロッドを使ってしゃくる動作がある釣りに向いています。
どちらもPEラインとしては価格も安く、コストパフォーマンスに長けた製品です。
こちらも4本編みの【スーパーXワイヤー 4】と8本編みの【スーパーXワイヤー 8】がラインナップ。
H.I.P.製法(ヒートインテグレーションプロセス)という特殊な熱処理を行い作られています。この加工により原糸一本一本をしっかり密着させ、耐摩耗性や感度を上げると共に適度なハリとコシを生み出すことに成功。さらに真円性の向上に伴い、ガイドの摩擦抵抗が激減。これは飛距離アップや糸鳴りの抑制に繋がります。
耐久性があるスーパーXワイヤー【4】はキャスティングゲーム全般に、しなやかでありながらも適度なハリとコシで水切れが良いスーパーXワイヤー【8】はジギングに最適といえるでしょう。
ヤード基準の長さになっている海外向けPEラインの国内版。
ちなみに海外でPEと言っても通じません。BRAID(ブレイド)と言う必要があります。
長さも変則なら、ラインナップも個性的で1.5~4号は4本組、5~8号は8本組となっています。
しかし性能はなかなかのもの。
上記のスーパーXワイヤーと同じ製法を取りながら、シリコンコーティングを追加。これにより従来PEとの飛距離の差は歴然。さらに耐摩耗性を極限まで上げ、スーパーXワイヤー以上のハリとコシを持たせたスペシャルラインに仕上がっています。ショアジギング等で使用するスペーサーラインも必要ありません。
で、ここまでやると相当お高いラインと思われがちですが、実はかなりリーズナブル。
カラーが単色のみなのと、変則的なラインナップにマッチング出来る方は絶対にお勧めです。
1.5~4号までは磯場でのヒラスズキや青物、ロックフィッシュ狙いに。5~8号はショア、オフショア問わずキャスティングゲームの大型魚狙いに最適です。
これも個性的なライン。
PEでありながらもPEの使用感とは少し違う第4の次世代ライン。
PEライン以上の直線強度や感度を持ちながら、モノフィララインの扱いやすさを併せ持ったハイブリッド仕様。耐摩耗性の高さも折り紙つき。
原糸やコーティングの違いでベーシックな【Armored F】からスタンダードの【Armored F+】、そしてシリーズ最強のエキスパートモデル【Armored F+ Pro】までの3種類がラインナップされています。
そして何よりこのアーマードFが共通して持つ一番の特徴は比重の高さ。ライン自体に自重がある為飛距離アップはもちろん、比重1.0は水への馴染みも抜群に良く、沈める釣りにベストマッチ。
サイズは最大で1.5号までしかありませんが、最小は0.06号と言う極細ラインからスタート。アジやメバルといったライトゲームはもちろん、フラットフィッシュやロックフィッシュ、またバイブレーションやスピンテールの様なシンキング系を多用するシーバス釣りには抜群に相性が良いラインです。
このような特徴を持った4種類のPEライン。
フィールドの状況や対象魚のサイズによって多少の変更はありますが、私は下記のセッティングを基準に使い分けています。使用する号数とリーダー(長さ)も記しますので、参考にしてみてください。
対象魚 | シーバス |
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フィールド | 港湾部・沖堤・ボート |
主なルアー | バイブレーション・スピンテールジグ |
メインライン | アーマード F+Pro 0.8号 |
リーダー | TBカーボン ショックリーダー 4号(16Lbs.) |
リーダー長 | 約1.0m |
対象魚 | シーバス |
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フィールド | 河川・サーフ・干潟 |
主なルアー | ミノー・シンキングペンシル |
メインライン | スーパーXワイヤー 8 0.8号 |
リーダー | TBカーボン ショックリーダー 5号(20Lbs.) |
リーダー長 | 約1.5m |
対象魚 | アジ・メバル |
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フィールド | 港湾部・ゴロタ |
主なルアー | ミノー・シンキングペンシル |
メインライン | アーマード F+Pro 0.1号 |
リーダー | TBカーボン ショックリーダー 1号(4Lbs.) |
リーダー長 | 約3.0m |
対象魚 | チヌ |
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フィールド | 河川・ゴロタ |
主なルアー | ポッパー・ペンシルベイト |
メインライン | ハードコア X8 0.8号 |
リーダー | ハードコア パワーリーダー CN 4号(16Lbs.) |
リーダー長 | 約1.0m |
対象魚 | タチ魚 |
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フィールド | 港湾部 |
主なルアー | バイブレーション・ワインド系ルアー |
メインライン | ハードコア X8 0.8号 |
リーダー | ハードコア パワーリーダー FC 5号(20Lbs.) |
リーダー長 | 約1.5m |
対象魚 | ヒラメ・マゴチ |
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フィールド | サーフ |
主なルアー | ミノー・シンキングペンシル |
メインライン | アーマード F+Pro 1.0号 |
リーダー | TBカーボン ショックリーダー 5号(20Lbs.) |
リーダー長 | 約1.5m |
対象魚 | ロックフィッシュ |
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フィールド | 磯 |
主なルアー | バイブレーション・スピンテールジグ |
メインライン | アーマード F+Pro 1.0号 |
リーダー | TBカーボン ショックリーダー 7号(25Lbs.) |
リーダー長 | 約1.5m |
対象魚 | ヒラスズキ |
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フィールド | 磯 |
主なルアー | ミノー・シンキングペンシル |
メインライン | BIG PE 2.0号 |
リーダー | BIG フロロカーボン 8号(30Lbs.) |
リーダー長 | 約1.5m |
対象魚 | 小型~中型青物 |
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フィールド | 磯・ゴロタ |
主なルアー | メタルジグ |
メインライン | BIG PE 3.0号 |
リーダー | BIG フロロカーボン 14号(50Lbs.) |
リーダー長 | 約6.0m |
対象魚 | 大型青物 |
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フィールド | オフショアキャスティング |
主なルアー | ダイビングペンシル・ポッパー |
メインライン | BIG PE 6.0号 |
リーダー | ハードコア パワーリーダー CN 30号(130Lbs.) |
リーダー長 | 約4.5m |
対象魚 | 小型~中型青物・真鯛 |
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フィールド | オフショアジギング・タイラバ |
主なルアー | メタルジグ・タイラバ |
メインライン | スーパーXワイヤー8 1.0号 |
リーダー | TBカーボン ショックリーダー 5号(20Lbs.) |
リーダー長 | 約3.0m |
対象魚 | 中型~大型青物 |
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フィールド | オフショアジギング |
主なルアー | メタルジグ |
メインライン | スーパーXワイヤー8 3.0号 |
リーダー | ハードコア パワーリーダー FC 14号(50Lbs.) |
リーダー長 | 約6.0m |
ちなみに結節は全てFGノットです。
※アーマードFのみショートリーダーの場合はオルブライトノットも使用します
数あるPEラインの特性を見抜き、対象魚やフィールドに合わせたラインを見つけ出すことで、より快適に釣りが出来るようになります。
また使うラインによってルアーの性能は変わってしまいます。
ルアーの性能を100%引き出す事が出来ればもっと釣れるようになります。
ぜひ皆さんもご自身の釣りに合ったラインを見つけ出してください。