ウェブマガジンをご覧のみなさんこんにちは!
ニッチ部屋の管理人、開発・西島です。
夏ですね。
暑いですね。
炎天下の釣りが嫌になる季節です。
しかしこんな暑い夏にシーズンインする魚も多数います。
その中の一種が釣って楽しい、食べて美味しい“タチ魚”。
そして何より夏の炎天下で釣りしなくていいのが最大のポイント!
今回は「おかっぱりで楽しむタチ魚の夜釣り」をご紹介したいと思います。
【太刀魚】(タチウオ)
表記どおり、太刀に似た体型からの命名が一般的。
スズキ目サバ亜目タチウオ科に属する魚で、全世界では40種類以上確認されています。日本近海では14種類。その内釣りの対象は「タチウオ」「テンジクタチ」「オキナワオオタチ」の3種類です。
寿命は通常6~8年程度ですが、過去の記録では15年生きた個体もいるそうです。
産卵は大きく分けて春と秋、早い個体では1歳から産卵を始めます。卵巣組織の研究結果、産卵期中に1尾のメスが複数回産卵していることも分かったようです。
ベイトフィッシュの動きに敏感で、突然現れては突然消える神出鬼没な魚。
日周期で見ると大きさによって行動パターンが全く変わります。
小型は日中100メートル以上の深場に群れをなし、夜間に浮いてくるものの中層までしか上がってきません。おかっぱりで釣れる中型は、同じく日中は深場で過ごし夜になると沿岸部の表層まで浮上してエサを食べます。逆に大型魚は日中に沖合いの表層まで浮上し、夜は深場で過ごします。
ゲームフィッシュとしての魅力は、ウキ釣り、引き釣り、ルアー釣りなど多種多様な釣り方があり、子供から大人まで簡単にそして安全な釣り場で釣れるところです。
そしてなんと言っても食べて美味しい魚であること。
新鮮なピカピカの太刀魚を食べれるのは釣り人の特権です。
あともう一つ付け加えると、技術の差が出やすい釣りでもあること。
当たりのタナやパターンは常に変化し、それを探すのが面白い。
ずっと同じ釣り方では通用しない為、自分の釣り方が上手く合致したときは達成感があります。
深場と浅場が隣接している海域で潮通しが良いところ。
一般的な港で普通に釣れます。大型船が入港できるような大きな港湾だとなお良いです。
ポイントとしては水深があり潮通しがよい出入り口付近。
潮がヨレて変化が出るコーナー部分。
さらに常夜灯などの灯りが水面を照らすエリアがあれば、ベイトフィッシュとなる小魚が寄りやすいので狙い目となります。
早いところでは5月頃から釣れ始めます。
そして梅雨明けから10月にかけてピークを迎え、12月頃までシーズンは続きます。
おかっぱりの場合、日中に釣れるのは稀で基本的に夜釣りとなります。
一番活性が高いのは夕マヅメ。辺りが薄暗くなってきた頃に時合いが来ます。その後暗くなるにつれ、食いが渋くなり釣果にムラが出てきます。潮やベイトフィッシュの動き次第で、再び時合いに突入することが何度かありますが、時間の特定は難しく常に投げ続けてないと釣果に結び付きません。
最後に狙い目となるのが朝マズメ。日の出直前の空が青白くなる頃に、一気に食いが立ちます。
その後完全に日が昇って明るくなると、おかっぱりでの釣りは終了となります。
8~9フィートのスピニングロッドでミディアムライトクラス以上が使いやすいです。
リールは2000番~3000番がお勧め。
専用ロッドでなくても、一般的なエギングタックルやシーバスタックルで十分代用できます。
PEとモノフィララインのハイブリッドといえる『Armoredライン』がお勧め。
低伸度で感度が良く強度も抜群。比重1.0で水馴染みが良く、タチ魚釣りに求められる性能を高次元で併せ持っています。また適度な硬さがある為、とても扱いやすくトラブルレスで使用可能です。
サイズは0.6~1.0号を使用。
●Armored® F+ Pro
●Armored® F+
●Armored® F
リーダーは『TB CARBON™ ショックリーダー』がお勧め。
5号程度が扱いやすいでしょう。
タチ魚用のルアーに求められる性能は大きく分けて3つ。
①遠投性があってあらゆるレンジを探れるもの
②鋭い歯に負けない強さ
③夜光カラーのラインナップ
これらの条件を満たすのが【ハードコア®フィンテールダート】と【アーマード®バイブ】。
どちらもアーマードボディと呼ばれる特殊製法で成型されたボディ構造で、障害物にぶつけても壊れずタチ魚の鋭い歯でも塗装が剥がれない、まさに鎧といえる圧倒的な耐久性を持っています。
●ハードコア®フィンテールダート
●ハードコア®フィンテールダート LIGHT
●ハードコア®フィンテールダート SPECIAL
まずは【ハードコア®フィンテールダート】を使用し表層から太刀魚の反応を伺います。
ロッドを上方向へしゃくってルアーを動かし、すぐさま下へ下げラインスラックを出します。
そして再びしゃくり上げ再度ルアーを動かします。その間に出た糸ふけはリールを巻いて回収します。
1シャクリ1巻きが目安です。この一連の動きがダートアクションとなり、ルアーは右→左→右→左とリズミカルに動いてタチ魚へアピールします。ロッドをしゃくるテンポもスローが良かったりファーストが良かったりその日の状況によって様々なので、いろんなパターンを試してみましょう。
また、エギングと同じで何度かジャークを繰り返した後、数秒フォールを入れることで食ってくることも多々あります。フォール中も竿先とラインの動きに神経を尖らせます。アタリの出方も多種多様で「ゴンっ」と竿先にはっきりと出る時もあれば、突然ラインがふける「食い上げ」のアタリもあります。
アタリがなければどんどんレンジを下げていき、タチ魚がいるエリアを探します。
【ハードコア®フィンテールダート】で反応が無ければ【アーマード®バイブ】の出番です。バイブレーションは横の釣りが得意なルアーであるため、遠投してあらゆるレンジをスピーディーに探ることが出来ます。
こちらもレンジは表層からスタート。
アタリがなければカウント数を増やし、少しずつレンジを下げていき太刀魚のいるエリアを探します。
リトリーブスピードも重要でスロー、ファーストどちらも試すようにしましょう。スローでは食わなかったが、ファーストにした途端スイッチが入って食いだすといったことも多々あります。
そして、タチ魚に限らず全ての魚に言えることですが、カラーも重要なファクターの一つです。
その日の当たりカラーをいち早く見付けることで、効率良く数を伸ばすことが出来ます。
一見すると単純作業の繰り返しですぐに飽きてしまうイメージがあるタチ魚釣りですが、使うルアーによる誘い方、カラーローテーション、ヒットレンジ見極めなど、実はゲーム性が非常に高い釣りなのです。
ミスバイトが多発する場合は、リアフックを外しフロントのトリプルフックにシングルアシストを装着するのも有効的です。その際外したリアフックのフックキーパーシステムスリットに発光体を取り付けることが出来ます。発光体はケミホタルの「ケミチューン・ワインド」がお勧めです。
このチューニングでベイトフィッシュ系のリアルカラーを光らせることが出来ます。
またテールフィンを標準装備のケイムラから、夜光やケイピンクへ交換するのも効果的です。
素手で針を外すと危険なので、ペンチは必ず持って行きます。
また、基本的にナイトゲームなのでライトも必要となります。
(視認性確保や安全面だけでなく、蓄光カラーの照射用にも)
その他交換用のフックやアシストフック、ケミホタル等の発光体もあると便利です。
安全な場所であってもライフジャケットは必ず着用してください。
夜間がメインとなりますので、大声を出して近隣住民の方へ迷惑をかけないよう注意してください。
車の迷惑駐車もご法度です。
また当然ですがゴミは必ず持ち帰りましょう。
釣って楽しい、食べて美味しいタチ魚。
暑い夏は日中の日差しを避けて夜釣りへGO!