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#72 湾奥バチ抜けシーズン目前! 状況の見抜き方と攻略法

みなさんこんにちは。荻野貴生です。
寒い中にも徐々に暖かい日差しが差し込みだしてきている、そんな今日この頃。
本格的な春も目前ですね。みなさん釣りしてますか!?

今年の冬は予想通り(!?)なかなか高活性な真冬の湾奥エリアでした

振り返れば今年の冬は例年に比べて暖かかったですよね。
東京湾もまさに暖冬、前回のコラムでも触れましたが、湾奥エリアのサッパが1月に入っても大量に確認できました。流れがヨレるスポットや常夜灯の下などでシーバスたちが水面を割ってフィーディングする姿が毎日のように目撃できるほど。予想通り(!?)なかなか高活性な真冬の湾奥エリアでしたよ。

しかし、そんな状況だからといってイージーにシーバスをキャッチできるというわけではなかったですね。
その要因はベイトとシーバスとのバランス。
沢山のベイトフィッシュがいれば、沢山のシーバスが必ずいるというわけではないですから。

スポーニングエリアから大量のシーバスが戻ってきたというよりも、すでに湾奥エリアにいたシーバス達の活性が上がったといったところなのでしょう。
つまりは多すぎるベイトに対して限られた数のシーバスということになるわけです。

“本物のベイト”に慣れているシーバスをいかにして振り向かせるか?
それは決してイージーなゲームではないのです。

水面のバイトを目撃すると間髪入れずキャストしたくなるモノ。
でもここは慌てずに、良く見極めてからアプローチすることが大切なのです。
まず注目すべきは複数のシーバスがベイトを獲りあっているのか?
それとも1尾のシーバスがベイトの動きを見極めて水面に追い込んでいるのか?
バイトが、複数のシーバスの仕業であれば、アプローチが多少ズレていてもバイトが期待できます。

しかし後者のパターンだとすれば、リトリーブのコースのみならず、スピードや波動、スポットにルアーが侵入する角度やルアーのカラーやシルエットまで想像以上に選ばれてしまう。これがこの冬の傾向ですね。
そのセレクティブな反応は、まるでバチ抜けパターンさながら。通常のミノーやバイブレーションの波動に対しての反応が鈍く、かといって弱すぎる水押しではフッキングに至らないような弱いバイトばかり。

そんな状況下において活躍してくれたのが、「Lミノー™ ヘビーウェイト」と「アダージョ™」。 このふたつのローテーションが効果的でした。ランディングしたシーバスの多くがネットの中でサッパを何尾も吐き出したり、ファイト中のヘッドシェイクでサッパが飛び散ったりと、まるで秋のハイシーズンを彷彿させるような光景。飽食状態のシビアなゲーム展開だけど、見つけてしまえばフィーディングスポットへ入れ替わり入ってくるシーバスを次々とヒット!! 連日オイシイ思いをさせてもらいましたよ♪

あれほど目視できたサッパも立春を過ぎてすっかり姿を消しました。
これからの季節はコロコロと変わるベイトに手を焼く、そんなシーズン。
でもそれが楽しかったりするわけですよ♪
本当に難しいのは春になってからなのかもしれませんね。

<今回のテーマ>
~湾奥バチ抜けシーズン目前! 状況の見抜き方と攻略法~

春先はシーバスが色々なベイトを捕食する季節。エリアごと、タイミングごとにシーバスのベイトが変わり“いるのに釣れない”なんてケースが多々あるわけですよ。

そもそもシーバスたちがなぜ偏食しているのか?と考えるならば、何も好き好んで小さいベイトをフィーディングしているわけではないはず。僕らがショアからアプローチしやすい範囲にいるシーバス達にとって、この時期に捕えやすいベイトはコロコロ変わってしまうというだけ。
本来ならばもっとハイカロリーなベイトフィッシュを食べたいのでは?なんて気もしますが。
ではなぜ超セレクティブなコンディションになってしまうのか?

それは“楽に食べられる”ということ。

バチだってアミだって極小サイズのベイトフィッシュだって、シーバスにとっては簡単に捕えることのできるベイト。だけど、食べ応えがない分、数を食べなければならない、だからゆえに頻繁にフィーディングしている姿を目撃できてしまうわけですよね。普段は見えていないだけで“いるのに釣れない”という現象は、水中では頻繁に起こっているはず。見えてしまうことがアングラーを翻弄させてしまう最大の要因なのです。

ではそんな状況を打破するためにはどうしたら良いのか?

その方法は“良く観察する”ということ。「アミを食べている時はこんなルアーでなければ」とか「バチを食べている時はこんなカラーでなければ」とか……そんなことではないのです。

フィーディングしているスポットにおいて、ベイトがどのような状態になった時にシーバスが動くのか?
レンジ、速度、侵入角度……ベイトの動きに対してのシーバスの反応を観察するのです。
そしてシーバス達にとって“本物よりも都合の良いベイト”を表現するには、どんなアプローチができるのか?
ルアーは単にベイトをイミテートするだけのものではないはず。
大切なのはシーバスの目線。悠然とフィーディングしているシーバスが、たまらなくなってしまうアプローチとそのためのルアーチョイス。それが真の攻略法なのです。

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