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#2 ソルトアングラー向けの渓流講座

ウェブマガジンをご覧のみなさんこんにちは! 開発の西島です。
「開発 西島のニッチな部屋」も無事2回目を迎えることが出来ました。
今回もニッチなネタでいきたいと思います。

テーマは「ソルトアングラー向けの渓流講座」

え?渓流? ソルト(シーバス)のカテゴリなのに、淡水魚ですみません。
普段は海でアジングやメバリングといったライトゲームをやられている方。
フィールドを思いっきり変えて渓流に行ってみませんか?

渓流で釣れる代表的な魚はヤマメ、アマゴ、イワナ、ニジマスの4種類。
今回は渓流の女王とも称されるヤマメにスポットを当てて釣り方を解説したいと思います。

1.シーズン

自然渓流には漁協や各都道府県で定められた漁期というものがあります。
私が行く九州のエリアだと3月1日に解禁され、9月30日に禁漁となります。
この3月から9月の漁期で最も釣りやすいのが、梅雨の増水で河川の水量が上がる6~7月の今。
水温も適度に上がり高活性の魚が積極的にルアーにアタックしてくるので、最初の1匹を釣る感覚を養うのに凄く適したシーズンです。

2.フィールド

山間部の沢がメインフィールドですが、一部街中を流れる里川でも釣れる場所があります。
険しい山間部の沢は危険を伴うので、慣れないうちの単独釣行は控えましょう。
里川はヤマメ以外の外道も混じってきますが、道路からのアクセスもよく安全な釣りが出来ます。

3.遊漁券

ヤマメがいる大半の河川はその水域の漁協が管理をしております。
漁協はヤマメの生息を維持する為、釣り人からの遊漁料で放流を行っております。
必ず遊漁券を購入して釣りをしましょう。
購入できる場所は漁協事務所や商店、釣具店など。
1日のみの「日釣券」と1年間有効となる「年券」があるので、釣行プランに合わせて購入するとよいでしょう。

4.タックル

小場所のピンポイントを狙っていく釣りなので、5~6フィートのトラウト用ロッドを使用します。
主に管理釣り場で使うスローテーパーのロッドより、ネイティブ用のファーストテーパーのロッドの方が圧倒的に使いやすいです。

しかし今回は“ソルトアングラー向け”ということで、アジ・メバルのライトゲーム用タックルを使った渓流釣りを提案。

木々が覆いかぶさるような狭いフィールドでは使い難いですが、頭上や左右が開けた大場所なら7フィートを超えるロッドも使用可能となります。
また岩陰に隠れたアプローチも可能となるので、場所次第では強い武器となるでしょう。
リールはダイワ社シマノ社共に1000~2500番がお勧めです。
アジング、メバリング等に使用しているリールがそのまま使えます。
ギア比はハイギアがお勧めです。

5.ライン

ナイロン、フロロ、PE、どのラインも使用可能。
ライトゲーム用のリールに巻いているラインがそのまま使えます。
ルアーの位置が確認しやすいよう、視認性の高いカラーがお勧めです。

ハードコア アジ・メバル CN
アーマードS トラウト
アーマード F+

私はアーマード F+の0.1号を使用しています。
組み合わせるリーダーはハードコア パワーリーダー FC 1号(4lbs.)です。

6.ルアー

ライトゲームで使用する50mm前後のミノーやバイブレーションプラグがそのまま使用可能。

ハードコアミノー 50F
ハードコアミノー 50S
ハードコア ヘビーシンキングミノー 50
ハードコア フィンテールバイブ 40
ハードコア シンキングペンシル 50
ピンズミノー 50F/S

これらのルアーを狙うポイントやレンジ、流れの強さなどで使い分けます。
フックはお好みで交換。
一番使用頻度が高いのはシンキングミノーなので、このタイプは必ず持って行くようにしてください。

カラーは圧倒的にホログラム系が強いです。
お勧めは『ハードコアミノー 50S
オリーブコノシロ(HOKS)カラーが実績大です。

7.ポイント

時期や水温、流速等で魚の付き場は変わりますが、
主なポイントとしては「落ち込み」、「トロ場」、「淵」の3つになります。

▼落ち込み

▼トロ場

▼淵

その他、瀬や堰堤下なども外せないポイントです。
これらのポイントの底にある岩に魚は付きます。

8.釣り方

渓流釣りは下流から上流に遡行しながらポイントを探る「釣り上がり」が基本です。
渓流の魚は頭を上流側に向けて泳いでいるので、魚の背後から釣り人の存在を明かさずアプローチする必要がある為です。
キャスト方向も基本は立ち位置から上流側へ。飛距離よりも正確さが重要です。

着水したら狙いのレンジまでフォール、またはロッド操作でトゥイッチングやジャーキング等のアクションを入れます。 リーリングのスピードは流速よりちょっと速いくらい。
ルアーを見切られないよう、常にアクションを変えトリッキーな動きを演出するのがキモです。

9.注意点

・先行者がいる場合すぐ上流へは入らない。
・基本的に下流側から上流側へ上がっていく釣りなので川を下らない。
・転倒した場合流されてしまうような場所では川を横切らない。
・各漁協のルールがある場合は厳守する。
 (釣り禁止エリア、キャッチ&リリース区間、シングルフック、バーブレスなど)

10.番外編

流れが緩く安全な釣りが出来る里川では、ウグイやカワムツといったいわゆるヤマメ釣りの外道達も顔を出します。

本格的な渓流はちょっと・・・という方。
彼女やお子さんとの釣りを楽しみたい方。
これらの魚を“あえて”狙うのも楽しいですよ。

専用のタックルを揃えることなく、お手持ちのライトタックルでも十分渓流釣りは楽しめます。
マイナスイオンたっぷりの涼しい渓流で、美しいヤマメを釣ってみませんか?

このコラムを書いたスタッフ

西島 宗幸

デュエル開発スタッフ