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#1 ショア真鯛 ―― ショアからのキャスティングゲームで狙う真鯛釣り!

デュエルマガジンをご覧のみなさんこんにちは!
開発の西島です。

今回のテーマはズバリ「ショア真鯛」。
ショアからのキャスティングゲームで狙う真鯛釣りです。

真鯛ってルアーで釣れるの?

エサ釣りはもちろんジギングやタイラバ、一つテンヤなどは有名ですが、ミノーを始めとしたプラグではまだまだ認知度が低い。ヒラスズキや青物狙いの嬉しい外道といったところです。しかし、そんな真鯛も徐々に生態が解明され、狙って獲るターゲットに変わりつつあります。
そう、チヌ(黒鯛)がいい例です。昔はルアーで狙うターゲットではありませんでした。シーバス釣りの外道として時折姿を現す魚でした。それがここ10数年でシーズン、釣り方などが確立され、ルアーフィッシングのターゲットとしての地位を築き上げました。
真鯛も続くか……、まだまだ発展途上ではありますが、ショアからプラグを使って釣ることが出来るようになってきています。

①シーズン

最大のシーズンは真鯛が浅場に上がってくる春の乗っ込み期。3月から6月がベストシーズン。
私がよく行く長崎の磯を例に挙げると、水温が14℃を超えると積極的にルアーを追ってきて21℃を境に食いが落ちていきます。

②エリア

外洋に面している潮通しが良い磯や漁港。狙う場所はシャローだが、ちょっと沖に出れば一気に深くなるようなポイントが望ましい。水道などしっかりと流れが出る場所が実績大です。
また真鯛狙いの遊漁船が近くの海域にいるかどうかも判断材料になります。

③条件

ズバリ、ベイトフィッシュ。
これが一番大事。

ミノーやバイブといったプラグで釣れる真鯛はベイトフィッシュを追っている個体です。
イワシなどのベイトフィッシュが接岸していないと可能性は一気に落ちてしまいます。
逆に言うとベイトフィッシュが接岸していればかなり確率が上がります。釣行時に前日~当日の風向き等を考慮し、どこにベイトが寄っているかを予測してエリアを絞り込むとよいでしょう。

④タックル

足元から水深があるポイントならシーバスタックルでも獲れますが、根が点在するようなポイントやランディング時強引に引っ張る必要があるポイントはそれなりの強さを持ったタックルが必要になってきます。
ヒラスズキ用かライト目のショアジギロッドがあると安心です。
リールはダイワ社だと3000番、シマノ社だと4000番がお勧めです。

⑤ライン

メインはPEラインを使用します。「エックスワイヤー4」や「ハードコア X4」の1.5~2号がベスト。
リーダーは「ハードコア パワーリーダー FC」もしくは「ハードコア パワーリーダー CN」。
私は7号(30lbs.)~10号(40lbs.)を約1ヒロ、FGノットで結節しています。

⑥ルアー

ミノー、シンキングペンシル、バイブレーション。この3タイプが主に使用するルアーです。
それぞれ表層を狙う時や底付近を狙う時など、使う用途を分けて投入します。

【表層狙い】
ハードコア TT リップレス 115F MD
ハードコアミノー 120F パワー
アイルマグネット 3G リップレス 105F
アイルマグネット 3G リップレス 125F
アイルマグネット 3G リップレス 145F
マグクリスタルミノー 125F

【中層狙い】
アダージョ 105 ヘビー
アダージョ 125 ヘビー

【ボトム狙い】
アーマードバイブ 75
アーマードバイブ 85

⑦釣り方

真鯛はボトム周辺を好む魚なので、ボトムレンジを重点的に狙えばいいと思われがちですが、ベイトについている個体はその限りにあらず。水深が20~30mあるポイントでも表層で出たりします。

まずは表層からミノーを使ってチェック。
ベイトフィッシュや潮目を見つけフローティングミノーを大遠投。
基本はただ巻きでOK。リトリーブスピードも速すぎず遅すぎず。ルアーのアクションがしっかり感じとれるスピードでリーリングします。リップレスミノーは水圧の変化でオートマチックにスライドし喰わせの間を入れるので、ショア真鯛未経験者の方にもお勧めです。

表層で当たらなければアダージョヘビーやアーマードバイブを使って中層~ボトムとレンジを下げて探っていきます。これらのルアーはただ巻きだけでなく、リフト&フォールも織り交ぜると効果的。フォール中にバイトがあったり、フォール後の巻き始めに喰ってきたりします。
またルアーへのチェイスも頻繁に確認できるので、ピックアップ寸前まで気を抜かないようにしましょう。

アタリは明確。「ガツン!」とロッドをひったくる、重く強烈なアタリです。
ロッドが絞り込まれ魚が反転した後にしっかりとアワセを入れます。
大型になればなるほど強烈な引きをみせますが、ヒラマサのように根に入ることも少ないので落ち着いてやり取りしましょう。 ただし釣り場の地形は把握しておくようにします。下に潜る魚なのでブレイクを狙って釣っている場合は走られたらアウトとなる可能性があります。
またランディングポイントは事前に決めておくこと。掛けた後にあたふたしていると足元でバラすだけでなく、突然の大波や転倒など身の危険を脅かす要素に対処できなくなります。

⑧その他

●フックチェックはこまめにやる

真鯛はあの強靭なあごで太軸のフックも簡単に曲げてしまいます。
また掛かりどころが悪いとすぐに伸びてしまいます。1匹釣る毎に、いやバイトがある度に針のチェックを。
フックポイントの折れも要確認です。

●チヌ(黒鯛)の存在

どういう訳か真鯛が釣れる時はよくチヌが釣れます。
チヌが釣れた時は真鯛が近くにいると思うようにしています。

真鯛のシーズン真っ只中!

現在真鯛のシーズン真っ只中。
プラグで釣る真鯛はデカイのばかりです。
また、ヒラスズキと違い凪の海でもゲームが成立します。
ショアキャスティング真鯛、是非お試し下さい!

このコラムを書いたスタッフ

西島 宗幸

デュエル開発スタッフ