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#67 山形庄内、マダイを狙う勝負の釣り

担当(以下、担): お疲れ様です。ご無沙汰しております。
平和(以下、平): お疲れさまー。
担: 今回、デュエルマガジンとなって初めてのインタビューをさせて頂けたらと思います。
平: どうぞ~。
担: 今回、ピース・ザ・ムービーの取材で山形庄内の釣り場に行かれたとお聞きしたのですが、まず、庄内の釣り場はどういった感じの場所なんでしょうか?
平: 庄内は昔からクロダイ釣り場として歴史があり過ぎるぐらいあって、クロダイ釣りの発祥の地みたいな由緒ある場所なんです。今でも各メーカーの大会が行われたりして、昔からクロダイ釣りに適した場所なんだと思います。それが守られて、受け継がれて今日まで続いていると。だから、庄内と聞くと、気持ち的に凜とするというか、「しっかりやろう!」という気持ちになる場所なんです。
担: そこで今回、この時期のターゲットとなると、やはりクロダイになってくるんでしょうか?
平: そうです。ただ、クロダイは周年釣れるターゲットとして1番人気ですが、春先の時期はマダイというターゲットもあって、山形だけでなく青森、秋田、新潟の日本海側の春はマダイを追う人もかなり多く、マダイファンも押し寄せる時期と場所だと思います。
担: なるほどですねー。なんとなく雰囲気がつかめました。
そして、現場に立たれてまずはどのような仕掛けでスタートされたのでしょうか?
平: まず、磯はいつも通り船長にお任せしているので、どこでもいいですと。
それで、最初に案内してもらったのが一番沖側にある灯台のある磯で、そこは水深20mぐらいあってクロダイというよりマダイが有望と言う案内を船長に聞き、じゃあ、とりあえずマダイでしょ!って事でマダイ狙いにしました。ただ、船長はまだ今シーズン開幕してなく、釣れていないと……。それでも、スーパービッグは出ないにしても、それだけの水深があって、実績のある場所なら狙ってみる価値はあるかなと。
担: なるほど。ある意味、勝負の釣りだったんですね。

厳しいけど、その一発が当たれば超幸せで笑顔になれるみたいな感じ

平: ということで、竿は1.2号。クロダイも混ざってくれたらラッキーというのもあって。
道糸は以前から使用して、現在作り込んでいるプロトの2.0号。
担: 例のオナガやシマアジを釣った絶好調のラインですね。
平: そうです、そうです。ハリスもそれにあわせ2.0号にしました。
そこで、手前から潮に乗せて釣っていこうと思ったのですが、この時期山からの雪解け水が入ってくることがよくあって、塩分濃度が変わり、海面近くの水潮だけ動いていて、本来の下の海水がそんなに流れていないみたいな事がよくあるんです。上滑りが激しいことにすぐに気付き、これはウキを浮かして釣るのは無理かなと……。そこで、順番に底へ底へ沈めて、ちょっとでも底潮が動いてくれる場所を探して、ここならまだ待てるかもってところで、ガンッ!!て来たんです。
担: あの魚がきたんですねー。
平: そうです。だから、ウキ下も竿2本(約10~11m)からスタートして、ゆっくり馴染んで入れていって、竿3本まで(約15m)ぐらいのところでヒットしたのがきれいなマダイだったんです。
担: それが今年初の庄内マダイだったんですね。

平: そうです。皆さんに「いいマダイや~」って言ってもらえた開幕マダイでした。
釣りは上手くないけど、魚運は持ってるからね(笑)
担: そうですか~、その場にいたら興奮しそうですねぇ。ムービーが楽しみです。
今回は、上滑りをいかに攻略するかがキモだったんですね。
平: 仕掛けを馴染ませるのも難しいし、撒き餌が海面を流れに流れて下の潮にどこから入っていくか読み辛くて、深いところで撒き餌と仕掛けを計算してあわせる事は、かなり難易度が高かったです。本当に良く当たってくれたな、と。その日、2回しかアタリが無くて…。エサを取られたアタリ2回のみが、その良いサイズのマダイとちょっと小型のマダイでした。あとは一回もエサを取られなかったんですよ。
担: 精神的にもタフな釣りだったんですね
平: そうなんです。でも、厳しいけどある意味、その一発が当たれば超幸せで笑顔になれるみたいな感じでしょうか。
担: なるほど。当日の写真を拝見しましたけど、最高の笑顔でした。
平: たぶん、ピース・ザ・ムービーを皆さんにご覧頂く頃には、もう少し状況は良くなっているのではないかと思います。

マダイ狙いで意識するポイント

担: マダイ狙いの時は、グレやクロダイと違って意識している事とか気を付けている事とかありますか?
平: マダイの場合は、基本的には若干深めを攻めて、浅くても竿一本半(7m前後)からスタートさせて、できれば動く潮を捕まえてそれに乗せて撒き餌と一緒に流したい。
そんなにグレやクロダイのように地形に付く魚ではないから、春の場合は居付いているマダイよりも回遊しているマダイを当てたいっていう感じなので、イメージとしては深いところで潮に乗せるというのがあって、それがやりやすい仕掛けを選ぶことが大切です。

平: ウキなんかで言えば、「TGウェーブマスター」の1号が深いところを直撃して潮に乗せやすいし、そこまでのオモリが必要でなく潮の壁とかがあって若干浅いところから潮に乗せて流していける状況であれば、「TGピースマスター遠投」のLの00、2B、3Bあたりでじわーっと攻めていけたらと考えます。
ピースマスターはウキの表面積も広いので一回潮を捕まえたら簡単には外れないし、そういう深いところで潮に安定して乗せる事ができるアイテムを駆使して攻めるようにしています。
担: クロダイの場合はどうですか?
平: グレが海面から基準にして「上から一ヒロ」とか「上から二ヒロ」とかタナ決めの仕方が上からになるのに対し、クロダイは地形変化とか下からどのくらいというイメージで組み立てる事が多いです。
クロダイは撒き餌でどんどん上に浮いて来る割合が少ないから、ふだん潜んでいる所のそばでそこからどれだけ上にあがってこれるかで考えます。
当然、シモリがあればシモリ周り、海溝があれば海溝周りだし、餌が取られない状況であれば磯際周りだし、逆に言うと流していて釣れる時はイージーで良いのだけど、基本的にはストラクチャーや地形変化をベースに考えないといけないから、とめる釣りとか地形変化のそばで待つ釣りなど、グレ釣りではやらないような釣りが優先事項になってきたりします。
担: わかりました。ありがとうございます!大変、勉強になりました。

いやー、怖いです、デュエルさん。

担: それと、実は…ちょっと、謝っておかないといけない事が……
平: はい?
担: 今回のムービーがアップされると分かると思うのですが、
今回の山形庄内編は完全に当社に仕組まれて、山形での釣行になったんです。
平: えっ???
担: 実はというと前回、山形のカードを引いた時、その他のカードも全て山形になっていたんです……。
平: はぁーーっ!!
担: スイマセン(汗)
平: 前回カード引いた時、全部山形だったって事!?
担: そうなんです…。昨年、度重なる悪天候で行けなかった山形に行って頂きたいのと、
東北の方からも「いつ、平和さんに来てもらえるのか」という強い要望もありまして。
平: それだったら山形一枚でいいじゃないですかーー!!
完全に僕、カード引いて喜んでたでしょ。山形に行けますよーって言って。
担: ハイ。
平: 画面の向こうでは皆、山形しかない事がわかっていたって事ですよね。
完全に辱めじゃないですかぁー(笑)。
担: 申し訳ございませんっ!!
平: いやー、怖いです、デュエルさん。
担: 次回からは、いつも通りきっちりカードを準備しますので。
平: お願いしますよー。
いずれにしても、遠征先で魚が釣れて、地元の方に喜んで頂いたので良かったですけれども。
担: 今日はお忙しいところ、有難うございました。次の取材地でも宜しくお願い致します。
平: はい、頑張りましょう!!

―― 今回ご紹介した PEACE THE MOVIE 最新号は近日公開予定です。お楽しみに!!

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