担当者（以下、担）： 横浜と大阪、フィッシングショー、お疲れ様でした。よい収穫、ありましたか。
平和（以下、平）： 例年のことですがブースでファンと交流したり記念撮影したりが中心。
自由に動ける時間が少なかったのですが、いろんな情報に触れたり、なかなか会えない釣り仲間とも再会でき、楽しかったです。新しい製品情報もいろいろ仕入れられましたよ。
そうそう、高知県の磯は昨年末からずっと口太グレが好調のようです。40cmオーバーを１人二ケタ釣りという便りも各磯から届いているそうです。

担： そういえば年明けに日本記録の尾長グレを求めて高知県沖の島に釣行されたそうですね？

平： そうです、デュエル提供の「PEACE THE MOVIE」の撮影で入りました。沖の島は磯釣りでおなじみの魚種が悠然と泳ぐ姿が磯の上からよく見えます、サイトフィッシングが楽しめる数少ない好ポイントの一つですが、群雄する魚の中に日本記録級とおぼしきジャンボな尾長グレを目撃した３年前から一発大ものねらいで通っています。

担： 沖の島でも日本記録級をねらうとなると磯が限定されるんじゃないですか？
平： その通りで、だれもが上がりたい磯の代表格が二並島です。人気の二並島方面の磯へは島泊まりしないとまず上がれないのですが、今回はバクダン低気圧の通過で翌日の磯止めが決まっていて一日だけの釣り、二並島は断念し撮影は三ノ瀬で行うことになりました。

担： 三ノ瀬も尾長の実績が高いのですか？
平： 大型の尾長も期待できる磯で撮影の日は二番ウラの高場に上がりました。他魚やエサ取りも多くて尾長に出会う前にサシエサを取られる感じでしたね。

担： 他の魚というのは？
平： 口太グレとイサキ。どちらも40cm級がぼちぼちヒットし、普通の磯釣りならにぎやかな釣果だけど、この日はモンスター級の尾長をねらっての撮影だから喜べません。時々、尾長が底から浮いてきて見られるもんだからなおさら……。

いつものようにいろいろ試しました。

担： 積極的にいろいろ試してみるのが平和さんのフカセ釣りですよね。
平： いろんな魚がぐちゃっといる状況、足下にはカラフルなエサ取りがいるのでサオ1本?3本分沖でマキエサを右に左に、遠くに打ったり近くに撒いたりして魚を移動させてみました。でも、口太やイサキは順調にヒットしてくれるのですが尾長にサシエサを届けられません。

担： ハリスは？
平： POWERCARBON MAXの２号と2.5号が中心。ラインは伊豆でシマアジ60cmオーバーゲットした時と同じプロトラインという最強コンビです。

担： ２号とか2.5号は尾長ねらいには細い印象ですが。
平： サシエサを本命の魚に食べてもらわないと取材も始まりません。ボーズでは帰れない覚悟はいつももってます。ウキはTGピースマスター 感度の0を中心にG5、00などをいつものようにいろいろ試しました。

担： 尾長もマキエサには反応はしている？
平： ええ。その様子を観察しているうち、この日の尾長のタナが口太に比べ少し浅いような気がして、口太、イサキのタナが1.5ヒロから２ヒロだったのでそのエリアより10cm、20cmと少し浅めを探ってみたらウキが入り尾長の47cmと50cmアップがヒット、取り込めました。10cm刻みで浅くするとか苦労もしたので結果が出せてほっとしたと同時に苦労が報われた気持ちです。

担： これが3月にデュエルのホームページ上にアップされるわけですね？
平： 3月にはPEACE THE MOVIEとして沖の島の尾長グレ釣りがアップされると思うのでぜひ見てください。

人によってさまざまなのがタックルメンテナンス。
頻度、やるべきタックル、やる理由、やらない理由、やり方の一例やコツなど、
タックルのメンテナンスについて教えてください。

フィールドに出る回数がけた違いに多いため、基本的にはタックルのメンテナンスを熱心に行うほうじゃないかもしれません。釣行４、５回に１回くらい、リールのラインローラーに専用オイルを吹きかけ、ロッドは釣りを終えた時点で湿ったタオルで拭き上げた後、きれいな乾いたタオルで湿気を取ったらおしまいのパターンが多い。

そうそう、釣りウエアとかブーツ、グローブも汚れを落とすようにしています。
２日とか３日とか連続で釣りをする機会も多いので汚れを次の釣行、たとえば翌日に持ち込みたくない、毎回新しい気持ちで釣りを始めたいという気持ちからです。グローブは４足ぐらい持っていくこともあります。