担当者（以下担） いつもお忙しいところすみません。
松岡（以下松） こちらこそ時間が取れずにすみません。ちょっと支援物資を運んでまして……。
担 なるほど。熊本へのですね。
松 そうです。何かできることはないかって個人的に呼びかけたら、ありがたいことにすごくたくさん集まりまして。でも重いんですよ～。特に水とタオル。タオルって、１枚だと軽いですけど、何百枚と集まるとすごい重さになりますね！
担 それが皆さんの気持ちってことですよね。そうなると、最近は釣りには行けてませんよね？
松 地震の前にはオフショアの釣りなんかはいってましたけど、いまはちょっと。
でもそのときはいい釣りができてましたね。

まともにさせてもらえませんでした（笑）

担 さて、今回のテーマは、『シーバスマガジン』５月号に掲載中の新島での釣行についてですが、どういった内容だったんですか？
松 結果からいくと、釣りをまともにさせてもらえませんでした（笑）。
相変わらずのMr.シケ男でしたね（笑）。もう５ｍ以上とかで、釣りができないですよ。

担 いつもの通りなんですね（笑）。
松 そうですね。まぁ新島には初めていったんですが、最初地図で見た時から気になっていたのが、川がないんですよね。つまり淡水がない島なんで、プランクトンが少ないんですよ。
担 プランクトンって、川で作られるんですか？
松 淡水や汽水で植物性のプランクトンが発生して、それが海に流れ込むんですね。
まぁ九州の離島なんかでもよくあるんですが、思った以上に渋いというか、そういう島ってベイトありきなんですよ。釣りをするそのタイミングで、どれだけベイトが接岸しているかで釣果が決まってしまうという。ズバリ新島もその通りでした。
担 事前に想像ができたんですね。
松 地元の人にポイントをある程度聞いて動いて、やっぱり岬の先端とかがポイントになるんですが、小さいヒラセイゴとネイゴ（カンパチの幼魚）と、一回ヒラメっぽいアタリがあったんですが、バレちゃって。
釣果としてはその程度でしたね。
担 厳しかったと。
松 すごい爆風でしたね。ギリギリ釣りができるくらいの。

担 釣り人はいなかったんですか？
松 それでも釣り人はいましたけど、そもそも投げられてなかった感じですね。
離島の釣りは特にシケの影響も受けやすいんですよ。
担 川がなければ逃げ込む場所もないですもんね。
松 おおよそ歩いていける場所はほぼほぼ行きましたけど、まぁ表にでれなかったりとか本命のポイントに入れなかったりとか、シケだけじゃなくて大雨まで降ってきたりしましたからね（笑）。
きっと、雨男Ｎ村君（注：デュエル担当者）の呪いでしょう（笑）。
担 それはありますね（笑）。
松 でもベイトなんかのタイミングさえ合えば釣れるだろうなという感じはしましたよ。
担 ではまた機会があればもう一度って感じですね。

アーマードじゃなければ釣りができたかできないかってくらい

松 小さい種子島みたいな感じでしたね。川のない種子島。
担 川って大事なんですね。

松 そうですね。磯にも藻がないんですよ。枯れた印象になっちゃってます。
ただ砂地が多いんで、ヒラメもよさ気でしたね。シケてなければですけど（笑）。
担 よっぽどすごかったんですね（笑）。
松 特に横風がすごかったです。向かい風はなんとかなるんですけど、問題は横風なんで、そうなるとどれだけラインが活躍してくれるかってことなんですよ。
担 なるほど。実際のところどうでしたか？
松 まったくないというとウソですけど、糸ふけが抑えられましたね。糸ふけが多いとフッキングした時に決まらないので重要になります。飛距離を出すためとラインを張るためにもメインでアーマード®バイブを使いましたが、ラインのポテンシャルの差は如実に出ますね。
担 具体的にはどのラインを使ったんですか？
松 Armored® F+ Proの１号です。とにかくひどい横風だったんで、アーマードじゃなければ釣りができたかできないかってくらいの差はでてただろうなとは思います。
なので、最近では取材の釣行には必携してますね。春は特に荒れるんで。
投げてまともに引けないと、釣れるイメージすらなくなって、精神的に持たないですから。
でも引けてさえいれば、ダメだろうなとは思いつつもどこかで、ひょっとしたら釣れるかもっていうのはあります。だからポロポロとでも釣れたのかなと。
担 モチベーションの維持には欠かせないアイテムですね。
松 サーフだともう目も開けられませんでしたから（笑）、記事が成立しただけでもよかったです（笑）。